2026/03/24 21:14

【ウエスタンシャツについて】
メキシコの老舗ウエスタンシャツブランドのヘラデューラ
アパレルブランドが作る模したウエスタンシャツではなくごりごり本物のこれぞメキシコのウエスタンシャツです。
一般的にウエスタンシャツと言えばこちら
襟付きの物が定番で、大半の方がこのタイプをイメージされますね。
実はメキシコのウエスタンシャツはスタンドカラー(襟なし)が主流でこれこそがネイティブスタイルなんです。

昔、メキシコがスペイン統治下時代にヨーロッパから入ってきた白人文化圏の乗馬スタイル(バケーロ)がメキシコの放牧文化のチャロと組み合わさり現代のウエスタンというのは出来上がったわけですが、その時にスペイン人がメキシコへ持ち込んだスタイルが襟付きのウエスタンシャツです。
これによりメキシコには白人文化圏のウエスタンスタイルが強めな襟付きシャツ、従来からあるメキシコのネイティブウエスタンスタイルの襟なしシャツ
この2通りが定着しました。
スペインが撤退後、メキシコは次にアメリカと戦争をはじめ(米墨戦争)敗北
その時にメキシコの州だった
カリフォルニア、テキサス、アリゾナ、ニューメキシコ、コロラド、ネバダ、ユタ、ワイオミング等がアメリカに領土を奪われ
その土地に住んでいた元メキシコ人の影響が今も続いてるため、その州ではスペイン語が話せる人が多く
ラテン文化が色濃く残ってますよね。
ですがアメリカを統治したのはイギリス
白人文化圏ですから、米墨戦争後ということもあってアメリカのウエスタンではヨーロッパスタイルが混ざった襟付きのウエスタンシャツがアメリカでは主流となりました。
ただ、イギリスはアメリカにウエスタン文化は持ち込んでませんので
元々メキシコのチャロという乗馬文化が米墨戦争後、領土と一緒にメキシコの文化までアメリカに入って昨今のアメリカンウエスタンができたという訳です。
戦勝国というのも相まって勢いがあったアメリカでは映画大国ということもあり、ネイティブを排除したかったヨーロッパ系の視点から描くアメリカナイズドされたウエスタンが【西部劇】という映画となって多くの人にウエスタン=アメリカという誤認解釈が広まった、そんなところです💁
文化や伝統を戦勝国が書き換える、もしくは
自国の物だと盗むまさにプロパガンダ
とはいえ、襟付きウエスタンシャツもメキシコのチャロと組み合わさりできたものなので私は襟付き襟なしどちらも好きです。
ただコンセプトを扱うからこそ
成り立ちを知るか知らないかは私にとって重要で
国のルーツを知ること、そして伝えることがリスペクトの意味でもあるし単にカッコイイから、流行ってるから、でやってない事でもあります。
ナショナリズム、アイデンティティは蔑ろにしてはいけません。
中途半端は認められない。
だからこそ当工房はメキシコにお客さんが増えていってます。
日本人が作るメキシコスタイルを現地民がお客さんになり受け入れてもらえる喜び
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シャツの柄は馬蹄を模し、
ジグザグした特徴的な図案は
【シカルコリウキ・Xicalcoliuhqui】
という名前があります。
幾つかパターンがありステップフレットともいいます。
模様の意味は、当工房のロゴにもあるメキシコ太陽神のククルカンを図形化した物だと云われてます。
ククルカンとは天と地を司り火と水を操り、破壊と再生の神様であるため最高神という位置づけ。
そのためこのシカルコリウキの柄そのものに波、火、水、雷といった自然の形も込められ、全てはグルグルと周り滅びと再生は繰り返す自然の力を象徴します。
この模様はメキシコのアステカ文明を象徴する柄なんですが
よく中華の丼等に似た模様があって中国の模様と間違われやすいですね(笑)やめて欲しいですね。
しかし、実際ギリシャ、イタリア、アジア圏でもこうしたほぼ同じ模様は古代遺跡からもでてきてるので大昔は1つの民族1つの思想から今のように散らばり様々な国と宗教ができたとおもいます。
だからほぼ同じといえる模様や象徴、話が存在するわけで致し方ない。
現にジバンシーやベルサーチでもこのジグザグした柄が使われてます。
シカルコリウキは
メキシコの老舗ウエスタンシャツ、ウエスタンブーツ、鞍、工芸品にも用いられる模様なので
これを見て読んだ方は今後意識して見られてみてください。
なるほどーー!!!これか!!となる余りにもマニアック過ぎる柄なので物の見え方が変わってくると思いますよ。

