天然木ヘラ 花梨

SOLD OUT

【天然木ヘラ・銘木シリーズ】

樹種…カリン（インドシタン）玉杢
産地…インド

長 …約20cm
幅 …約1.8cm
厚 …約7mm

花梨はそっくりな木が多いためよく間違われやすい木です。
別名にインドシタンとありますが、紫檀ではありません。色味などが似てるだけ。
他にも別名でパドックと言われますが、別の種で
パドックの別名には本花梨と言われたり本当にややこしいです。

パドックに比べれば花梨は褐色がかったオレンジ系の色で、瘤杢、バードアイ、葡萄杢、玉杢、泡杢、様々な杢目があることでコレクターに人気があります。

今回このヘラは玉杢の材から切り出した板です。
完全にハッキリとした模様ではありませんが
花梨らしい杢目が楽しめます。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

レザークラフトを始めて、長いヘラが無くて困ったことありませんか？

完成した時の最後の仕上げとしてヘラ差し込んで形を整えたり、
内側の不要な接着剥がしたり。

お財布、ポーチ、サコッシュ、奥行きがある作品が沢山あるのに中々下までヘラが届かない！
大体レザクラ専用のヘラは15cmを超える物がないので（もしかしたらあるかも）
それでも短いと思った事が多々あります。

短いと力も入らないし、持ちにくい。
てこの原理が生かせない。

色々と私も困った時がありました。

ごく稀に外国のツールで長さがあってもヘラの厚みが分厚過ぎたり…

う〜ーん！惜しい！！と思うのもありました。

そしてレザクラツールは何かと木に拘った物も多いですが、
ヘラとなるとこれまた、木で出来たものが少ない…
確かに割れたり、欠けたり、折れたりの心配されるとおもいます。

ヘリ落としや稔引きなどの持ち手は木工旋盤があればラウンド型の加工ができます。
革包丁等の円錐形でなくても、複雑な形では無いため加工が比較的楽にできます。
大抵の工具に使われる木は硬くても加工がし易い形の部分なため量産が可能なんです。

ヘラはどうでしょうか？

ただ真っ直ぐで先端が尖っただけのヘラであれば比較的簡単に量産は可能でしょう。

しかし実用性を求めると工具の中では思いのほかヘラは薄く、曲線や先端の尖り具合、スリッカーとしても使えるように平面出し、先端の逆側はかぎ針形状でファスナータイプの財布等の先端が届かない部分まで型だしができる。

私が今回作成するヘラは、その実用性であるべき全てを含んだ欲張り仕様です。
ついでに親指、人差し指を起きやすい緩やかなS字型。
に、加えてヘッドのかぎ針部は実用性も兼ねながらイーグルモチーフにしてデザイン性も持たせてみました。
囁かな遊び心です！

私自身使う
ツールは極力木にも拘りたい！

結果、無ければ作るしか無いのでこのようになりました。

木材は希少性もさることながら、硬くて彫刻や加工が難しいと言われる木ばかりを揃えてます。

木肌も美しく、楽器、杖、家具、道具なんかに昔から使われてるほどの強度があります。
そういう木は乾燥すればする程強度の上がる特性があったり、油分も多く含んだ木は粘り気もあって簡単には折れません。

何十年も使う杖や楽器にも採用される程の木種ですから。

故意にハンマーなど道具使ってへし折るか、
激しい物作りでの疲労か、
元々亀裂のある木か、
レザクラの用途目的外での負荷を掛けすぎた使用か、

レザークラフトでヘラをそんな使い方は流石に無いとおもいますが
でなければ中々折れません。絶対とは言いませんがそれ程強い木なんです。

木工屋ではありませんので量産する程の特殊な機械はもってません。
ウッドカービングナイフ、彫刻刀で1本1本削っていきますから量産も出来ません。
物凄く硬い木種なのでボチボチ仕上げていきます

✓ヘラの先端はウエットフォーミングの造形にも使えるようにシャープに、左右で若干アールの形状を変えてます。

✓グリップは握りやすく、縁に窪みを付けてます。

✓ヘラの逆側はイーグルヘッド、見た目だけじゃなく、かぎ針になった部分でお財布のファスナー両端まで差し込むことができます。

✓全て銘木、希少木なので安定供給はできません。

✓革に傷がつかないよう丁寧にヤスリがけして滑らかに、肌が直接触れてその手で革を触っても大丈夫なように
最後は希少なブラジルのヤシからしか採れない純度100%カルナバワックスのみを数回染み込ませて仕上げていきます。

✓カルナバワックスで仕上げたヘラでコバを磨いてもOK！
カルナバは蝋（ロウ）なので1番最後にコバを整えるとロウが摩擦熱で革に移り艶が出ます。
スリッカーとしても抜群です。


革製品作成の合間に
1本1本、手作業で削り、磨き、ワックス仕上げまでしてますので
再販は不定期！

木の価格も上がっていて今回限りの木もあります。
案外無くてはならない道具【ヘラ】こだわりたい方いかがでしょうか。

■ご購入の際はメニュー欄より、ショッピングガイドを一読お願い致します。同意したものとみなします。


～店主より～
断裁、縫製、コバ仕上げ、全て手作業にて店主一人で一点一点作成しております。
綺麗すぎる物より『生きた証』な雰囲気が感じられるワイルドな革を好んで使っています！
全て1点のみの販売になりますので同じ『革』『色』『組合せ』での再販は基本的にはありません。
当店でご購入頂いた製品はメンテナンス、修理をさせていただきます！その際はメッセージにてお問い合わせ下さい。


https://instagram.com/alto.pontem_leather